平屋住宅と間取り

注文住宅は国産の天然無垢材で建築するなど材料が良質で、長持ちする住まいに仕上がるのが特徴です。長持ちさせやすいコツはメンテナンス性にあるので、メンテナンスしやすいように設計するのも良い方法です。
注文住宅を新築するなら、メンテナンスしやすいような工夫を工務店と相談しながら設計してもらいましょう。
代表的なのが床下の高さです。基礎を高めに設計し、地面や庭から高い位置に土台を施工できれば、湿気対策にも効果的で、衛生害虫の被害も防止できます。二階建ての場合に注意しなければならないのが、建物の高さ制限です。地域によっては低層階の一戸建てでも建物の高さに制限があるため、二階建てを建築するためには床下の高さや天井の高さに上限があります。
平屋住宅で施工すれば、生活空間は一階部分だけになりますので、床下の高さも天井の高さも余裕が生まれます。天井の高い一階ならば、ロフトを設計できるのも魅力です。
ロフトは二階に該当しなくても良い床なので、平屋住宅として施工できます。床下に高さがあると、床下収納システムを採用できるのもメリットです。直射日光を充てずに保管したい根菜類などの野菜を長期保存させるのにも便利です。
和室の畳の下に収納スペースを施工する方法もあります。床下に高さがあると、保守点検で作業員が行動しやすいので、メンテナンス性は高まります。作業時間そのものも短くできるので、工務店の担当者からも喜ばれます。
平屋住宅を新築するなら、一階建てであっても建物としての高さは二階建てに相当するような外観に仕上げても良いでしょう。将来のバリアフリーに備えて、階段を減らして、スロープを施工しておくと便利です。平屋住宅は道路からのアプローチにスロープを施工して、玄関の内部も段差を解消しておくと、転倒しにくい住まいに整います。
バリアフリーは、働き盛りの夫婦にも役立ちます。台車をスムーズに使用できる環境になるからです。ストック用の食料や飲料水を、台車で運搬すればスムーズです。重い荷物を持ち運ぶと健康への影響も心配ですが、敷地内で台車を使用できると体に優しい環境になります。通販を利用して宅配してもらうときも、玄関の仲間で台車で搬入してもらえるので安全です。
注文住宅は機能性を重視した設計が容易なので、アイデアを出しながら話し合うと良いでしょう。平屋住宅を選ぶことで、機能性を高めたり、収納性を高めたりもできます。延床面積だけではなく、一戸建ての実際の利用可能面積に注目しましょう。