名古屋市への交通アクセスが良い地域は、三重県の中でも利便性が高いと言えますが、水害対策への配慮も必要な場合が多いです。
注文住宅を新築するときは、排水性の良好な土地を選びましょう。注文住宅で木造住宅を選べば、湿気対策が必要です。湿度の高い粘土質の土地は、慢性的に敷地内の湿度が過剰になりがちで、日当たりが良くても乾燥しにくい場合もあるからです。
水害対策は行政機関が無料配布しているハザードマップを参照しましょう。土地の標高も確認しておくと、低地ならば床下浸水の危険が高くなりますし、高台ならば床下浸水の危険性は低くなります。床上浸水と比較すれば床下浸水は生活空間へのダメージが少なく感じられるかもしれませんが、床下に流れ込んだ雨水が乾燥しにくくなったままでいると、衛生害虫が繁殖しやすい環境になってしまいます。建物へのダメージというよりも、衛生面でダメージになります。
三重県で土地探しをするときに忘れたくないのが、諸裏的に衛生面が悪化する要素がないかどうかです。区画整理されている分譲地では判断しにくいのですが、注文住宅を請け負っている工務店は、側溝や庭を観察しながら、その地域の環境を判断してくれます。
一戸建てを新築できる土地を探す場合でも、隣接している土地の状況や、周辺環境は重要です。長く住み続ければ、必ず周辺環境の影響を受けるからです。
注文住宅に国産の天然無垢材を使用していれば、害虫被害は予防できます。シロアリに食べられてしまうような被害は予防できます。けれども一部の衛生害虫は、屋外から屋内へと侵入してきますから、周辺環境が不衛生で湿度が高い傾向にあると、庭や外構に衛生害虫が侵入してくるようになってしまいます。国産の天然無垢材で建築されている建物は無事でも、敷地内のガレージや庭などが不潔になりやすくなります。
雑草は隣接している敷地から種や根が移ってくる場合も多いので、不必要に地表面が露出していないほうが衛生的です。工務店は周辺環境を観察したときに、どのような悪影響があるのか予測してくれますから、悪影響を予防しにくいと判断された場合は、地表面を少なく施工するプランを提案される場合もあります。
庭木や生垣を栽培したい場合は、敷地内の維持管理に気をつけましょう。家庭菜園やガーデニングをプランターや鉢植えでの栽培に限定すれば、敷地内の地表面を舗装してしまえるので、雑草対策や衛生害虫対策は心配なくなります。