念願のマイホームを取得した人の多くは、住宅ローンを組んで、毎月一定の返済をしているという人やボーナスでも頑張って支払いにあてているという人が多く、ローンを長く組むほど、月々の支払が少なくて済み、超低金利であることも手伝って、家賃並みの支払いで住宅を手に入れたという人がたくさんいます。毎月一定の支払いをしていると、家賃感覚になってしまうことが多く、借金を早く返済しようという意識がだんだんと薄くなっていくことが多いのですが、金利がいくら低くても、利息がかかることには間違いがないので、少しでも少ない額の返済にしたいという人は繰り上げ返済をすることがおすすめです。
特に新築の注文住宅などある程度の金額の家を購入する人や便利な場所の新築マンションなど少し頑張ってローンを組む人などは、ぎりぎりまで自己資金を頭金として投入したくなるものですが、家を購入してすぐの時には、引っ越し費用や家具を購入する費用、思いがけない出費などがかさむものです。万が一の時のための余裕資金と合わせて、引っ越しに伴う費用や新しい家具やカーテンの費用、予備の費用などをゆとりをもって手元に残しておくことをおすすめします。
余裕を持った資金計画で、当初の借り入れが多くなってしまう場合がありますが、はじめから繰り上げ編纂を視野に入れて考えておくと、ローン期間を短縮したり、支払総額を少なくしたりすることができるのでおすすめです。引っ越しの時に無理に手持ちの資金を使わずに、残った分を繰り上げ返済に回す気持ちを持っておくだけで、無駄遣いを減らす効果もあります。
繰り上げ返済をするときに、ある程度のお金がたまったらすぐに繰り上げてしまいたくなるものですが、繰り上げ返済をするときには、手数料がかかることが普通です。住宅を取得して、生活が整ってきたら、繰り上げ返済にかかる手数料などを調べて、手数料を引いても、なお支払額が減り、繰り上げ返済の効果を実感することができる繰り上げ返済の目標額を設定するとよいでしょう。繰り上げ返済をするときには、無理がないならば、月々の支払額を減らすよりも、ローン年数が少なくなる方を選ぶことがおすすめです。ローンの金利は、年利としてかかってくるので、支払い年数が少なくなると、繰り上げ返済の効果を実感しやすく、また、早くローンが終わるので、老後のための貯蓄やリフォームやメンテナンスのための貯蓄を早く始めることができます。